タンドルージュの挑戦その1タンドルージュでは使わない染料

毛染め剤の染料の中には、有害なものが多く含まれています。白髪を染めるのですから、それなりの強い染料が必要になり仕方ない部分もあります。染料を天然系に求めると、ヘナのような植物から作ったものになりますが、オレンジ系の発色で、白髪染めの染料には向きません。やはり、白髪を染めるには、天然系の染料では難しく、化学薬品を使った染料が必要になるのです。

ジアミンには要注意を

そのような中で、最も害が大きいといわれている染料が「ジアミン」です。ジアミンは、染料として強い作用がありますが、同時に頭髪と頭皮にダメージを与えます。分かりやすく例えると、頭髪の細胞を破壊するようなイメージです。もともと真っ白な白髪に色を付けるのですから、お肌に塗料を塗るようなもので、その害は誰でもイメージできるでしょう。さらに、頭髪の場合、洗髪にも耐える強い染料が必要になりますから、どうしても害のあるものが主体になります。このダメージは、頭髪だけでなく、頭皮にも大きく影響します。
毛染めをしたら、頭皮に炎症が起こった経験がある方は多いと思います。その炎症を起こす原因となるものが、染料だといわれています。特に「ジアミン」は、頭皮から体の中に入り、蓄積するそうです。そして、個人差がありますが、ジアミンの個人的許容量を超えるとある日突然、ジアミンアレルギーが発症します。
ジアミンアレルギーになると、染料の匂いを嗅いだだけで体が拒否反応を起こすケースがありますから、要注意です。ですが、このような危険な染料をどうして日本では使い続けるのでしょうか?美容院では、美容師さんが顧客の髪質をみながら染料を乗せてテストしてから毛染めをしてある程度の安全性を確保しています。ただ、このような害のあるものを長期的に使うと、人体にどのような影響があるかは照明されていません。タバコやお酒と同じように、短期間での害が少ないことで市販されていますが、長期間の服用での害の実験データがないだけに野放しになっている現状と似ています。頭髪の場合、将来、抜け毛や脱毛で毛が薄くなることは予想できますが、それを実証するデータが無い為に、ジアミンのような強い染料が使い続けられているのです。

※タンドルージュは、当然ではありますが、ジアミンの使用はしていません。新しく開発された髪に定着しやすい染料を使っています。この染料は、キューティクルを開かなくても髪に定着し、お肌には定着しにくい特性を持っています。ですから、タンドルージュを使っても、髪と頭皮にダメージは少ないのです。

青色99も要注意です

染料には、発色を良くする為に、赤系・青系・黄系のような色のベースとなるものがあります。それぞれ、化学薬品ですから害はありますが、中でも最も害があるといわれる発色染料が「青色99」です。頭皮から体内に入ると、いわゆる「けい皮毒」になるので、できるだけ「青色99」は使わない方がよいのです。ですが、色を濃くみせるには、どうしても青色の染料が必要になります。赤系、黄系、ヘナのようなオレンジ系の発色染料だけでは、髪の色が赤系になります。そこで、赤系の補色に近い「青系」の染料が必要になるわけです。使わないと、発色が明るくなりすぎるので、どうしても青色99は使わざるを得ない状況です。ところが、青色系の発色染料の中でも、頭髪と頭皮のダメージが少ないと言われているものが「青色75」なのです。専門的には、塩基性青75という呼称になります。
パッチテストや過去のデータから、この「青色75」は、比較的、安全な青系の発色染料だと言われています。ただ、「青色75」は、「青色99」に比べて頭髪の中に入るチカラが弱いと言われていますから、美容院の染料には「青色99」が使われることが多いのです。

※タンドルージュには、青系発色染料は、ブラウン系には迷うことなく「青色75」のみを使用しています。出来る限り、安全性を高めたいと考えて設計しているからです。タンドルージュは、キューティクルを開いて染料を入れるタイプではありませんから、「青色75」でも十分に発色するのです。

月に1回の強い染料 VS 月に2回の安全な染料

ジアミンや青色99を使うと、よく染まり、よく定着しますから1カ月以上、色持ちすることが大きなメリットです。ですが、頭髪と頭皮には大きなダメージがあります。美容院で染めてもらうならまだ安心できますが、薬局やドラッグストアに売っている白髪染めは、2つの液を混合するタイプで、ジアミンや青色99を大量に配合しています。誰でも簡単に自分で染められるように強い染料をたくさん使う必要があるからです。それだけ強い染料を個人で使わせることはとても危険な気がしますが、誰もが臭いや髪の傷みから悪いものだと分かっていながら白髪染めを使っています。そこで、頭髪と頭皮を傷めないヘアカラートリートメントというカテゴリーの白髪染めが市販されるようになりました。ジアミンを使わないで、安全な染料を髪の表面に定着させるものです。「タンドルージュ」は、このヘアカラートリートメントが進化したものですが、これらはどうしても色落ちが早いので、月に2回~3回、染め直しが必要になります。キューティクルを開かないで、強い染料を使っていないのですから当たり前ですが、月に何度染めても髪が傷まないことは大きなメリットです。つまり、白髪染めには大きく分けると2つの選択肢があるということです。

・月1回染めると色落ちしないが、強い染料を使いダメージ大きい白髪染め
・月2回染める必要があるが、頭髪頭皮を傷めない白髪染めトリートメント

どちらが良いかは個人の判断になりますが、安全な白髪染めという視点では、圧倒的に白髪染めトリートメントに軍配があがります。強い染料を使って白髪染めしても、1週間もすると頭髪の根元から白髪が生えてくるようになりますから、お洒落という視点からも、毛染めしてから1週間後でも染めることができる白髪染めトリートメントは、素晴らしい白髪メンテナンス剤と言えるのではないでしょうか?

※タンドルージュを始めて使った方は、その染まるチカラに驚かれます。また、タンドルージュを使って、染め残しが合っても、その日のうちにもう一度、部分染めできることにも驚かれます。染めれば染めるほど、トリートメント効果で頭髪がツヤツヤになることもタンドルージュの大きなメリットです。